初心忘るべからず!(2023年1月21日)




 「初心忘るべからず」

幼いころからよく耳にする言葉

思い悩んだり、立ち止まったり、前に進めなかったり

そんな時に背中を押された言葉

学生時代の進学や就職など将来どうするのかの悩み、野球部活動やギター音楽活動など趣味の世界での
戸惑い、社会人になってからの人間関係、世の中の変化、働き方の変革、地域や親族との付き合いの中で
起きる様々な予期せぬ出来事での悩み 等々

これらの事を改めて振り返ってみると、思い出すのは後悔事案ばかり。

だから「後悔」(後に悔やむ)という熟語があるのだろうか。

後喜(後に喜ぶ) 後誇(後に誇れる) 後嬉(後に嬉しい)などの熟語って聞いたことないよね(笑)

まあ、喜び、誇り、嬉しさは、後ろではなく、今から前で出会いたい事だからね。


そんなこんなで悩んでる時に、よくかけられた言葉 思い出した言葉 自分を前に進めた言葉。

 「初心忘るべからず」

呉フォーク村活動の中でも、予期せぬ事案にぶつかるたびによくちらついた言葉だし、うららからもよく励ま
され支えられた言葉。



新年を迎え、改めてこの言葉の意味を考えてみた。

「初心」とは一体なんだろう?

ネットで意味を調べると、いろんな意味があるようだけど、

 「最初に思い立ったときの純真な気持ち」

いわゆる初志貫徹の「初志」という意味だろうね。


では、私が呉フォーク村活動を始めた時の「初心」(初志)は、なんだったんだろう?

自分は、ギターを弾き始めた中学一年生の時から、ずっとずっとギターを抱えての音楽活動(活動と言える
ようなスタイルではない時期もありましたが)を続けてきていますが、音楽活動スタイルが変わる都度都度、
自分の「初心」が変わってきているような気もするし、あるいは「初心」が思い通りに行かなかったから活動
を一旦休止してきたような気もする。


改めて、自分の音楽活動における「初心」(初志)って一体なんなんだろう?って考えてみると、恥ずかしな
がら、フラフラコロコロと変わってきていると思うし、「忘れるべからず」なんて言えるような、そんな立派な志
なんてない気がする。


ギターを初めて、もう半世紀近く経つけど、改めて振り返ると、同じスタイル同じメンバーで音楽活動を続け
たのは、最大で3年ほどかな?


中には、転勤や仕事の繁忙さがきっかけで活動休止したケースもあるけど、振り返るとそれを理由にして活
動をリセットしたかった気持ちもあったような気がする。

やはり続けるって力いるね。


そんな中で、呉フォーク村は今年2023年で18年目に突入している。
自分としても信じられない継続年数ですし、なぜこんなに続けられているんだろう?と、不思議に思うことも
ある。


改めて考えるけど、呉フォーク村を立ち上げた時の、私の「初心」(初志)って一体なんだろう?

呉フォーク村を立ち上げた2005年当時は、共に音楽活動をしていた人たちとはとりあえず活動をやめ、一
人で音楽ボランティア活動を始めていた頃だった。

急きょの誘いをうけ、呉フォーク村を立ち上げ、なぜか「村長」にまで持ち上げられたのですが、とにかく共に
音楽活動を楽しめるメンバーが集うサークルになるように、そしてそのサークルで自分が歩み始めた音楽ボ
ランティア活動が共にできるように。

そう願って、とにかく無我夢中で自由自在に楽しみながら音楽活動を始めた気がする。

そんな思いでの呉フォーク村スタートだったので、自分の中での呉フォーク村を立ち上げた時の「忘るべか
らず」の「初心」なんて、ほんとにあったのだろうか?と思うわけです。


色々と振り返って、改めて考えてみましたが、きっときっときっときっと、自分にとっての「忘るべからず」の
「初心」(初志)って、呉フォーク村を立ち上げた時ではなく、ギターを始めた頃の思い。


 「ギター弾いて、唄って、ワクワクした楽しい時間を過ごしたい」

それが自分にとっての「忘るべからず」の「初心」のような気がする。

音楽を通じたボランティア活動を始めたのも、もちろん演奏オファーをくださった方々が増えてきたこと、そこ
で自分の演奏を聴いてくださる方々が笑顔で楽しんでくれること、喜んでもらえることが、最も大きなきっか
けですし、それが最も大切な目的なのですが、やはり根本には、演奏する自分自身が気持のいいワクワク
した楽しい時間を過ごせたという思いがある。


自分にとっての音楽活動の「初心」

 「ギター弾いて、唄って、ワクワクした楽しい時間を過ごしたい」

この「初心」を忘れず持ち続けられているから、呉フォーク村は18年目に突入できているのだと思う!

初心忘るべからず!

今年も、この初心を忘れず、ワクワクした楽しい時間を作って行きましょう♪




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